モルディブを構成する環礁とは?サンゴ礁について調べてみた!
モルディブという名は、モルディブの公用語であるサンスクリット語の「Mala:花輪」と「Dheep:島々」から由来しており、「島々の花輪」という意味になるそうです。
空から見ると環礁(読み方:かんしょう)が広がっていて、まさに花輪のようです。
モルディブが沢山の島々で構成されているのはよく知られていますが、そもそも「環礁」とは何でしょうか。
サンゴ礁とは違うのか?環礁のでき方は?などについてご紹介していきます。
目次
そもそもサンゴ礁とは?
そもそもサンゴ礁とはなんでしょうか。
サンゴとは生き物(動物)であり、そのサンゴが作り出す地形をサンゴ礁と呼びます。
サンゴは陸地の部分とくっついて成長していくため、最初は島(多くの場合は火山島)の周りを縁取るようにサンゴが発達していき、サンゴ礁を創り出します。
サンゴ礁の地形は大きく3つにわけることができます。
①陸地とサンゴが接した「裾礁(きょしょう)」
②陸地とサンゴ礁の間に水深10mほどの礁湖(しょうこ)を持つ「堡礁(ほしょう)」
③サンゴ礁だ けが輪のようになってつながっている「環礁(かんしょう)」
つまり、モルディブは島が完全に沈んで しまい、ドーナツ状にリーフだけが残されている部分が26あるということです。
ちなみに、環礁を意味する英語「Atoll(アトール)」はディベヒ語が由来なんです。
環礁のでき方について
サンゴ礁は3つの種類しか存在せず、それがこの裾礁、堡礁、環礁であり、でき方も必ずこの順番になります。
①「裾礁」
先ほど説明した、島の周りを囲むように発達したサンゴ礁のことです。
裾礁の例としては、沖縄があります。
②「裾礁」→「堡礁」
裾礁から堡礁へと発達していくためには海面上昇が必要です。海面が上昇すると、長い年月をかけて少しずつ島とサンゴが海の下に沈んでいきます。
サンゴは光合成のために、日光がよりたくさん得られるように上へ上へと伸びていき、サンゴ礁は海底とつながったまま島との間に水域が生まれるようになります。
この海域を礁湖(ラグーン)と呼びます。
※完全に外海と切り離されていなくてもラグーンと呼びます。
堡礁の例で最も有名なのがオーストラリアのグレートバリアリーフです。
グレートバリアリーフは日本語で「大堡礁」と表記されます。
③「堡礁」→「環礁」
でき方は裾礁から堡礁の場合と同様で、さらに海面上昇が進み、真ん中の島は完全に海面下に沈んでしまい、周りのサンゴ礁のみが輪っか状に残った状態のことを指します。
環礁の具体例としてモルディブ、ツバルなどが有名です。
基本的にサンゴ礁は赤道付近の暖かい海域に発達しており、サンゴは水温25〜29℃くらいの海水温度で水深は20m以下の比較的浅い海域で生育しやすいとされています。
モルディブの地図、上から見た形
こうして見てみると、確かに花輪のようですね。
環礁一つ一つが分かる写真ですが、自然が織りなす美しい景色に圧倒されます。
長い長い年月をかけ、この美しさが創られてきたんだと考えると、感慨深いですね。
地図で見るとこんな感じです。
https://www.google.com/maps/@3.1159745,73.3484148,1180215m/data=!3m1!1e3?hl=ja
まとめ
モルディブを語る上で切り離せない「環礁」について、この記事で少しでも理解に役立てたら幸いです。
また、「環礁」以外のサンゴ礁の種類やでき方についても触れましたが、サンゴ礁は美しいといった面だけでなく、環境問題によるサンゴ破壊といった側面もあります。
ダイバーに人気で、モルディブの観光業の一翼を担っていると言っても過言ではないのが、サンゴそのものです。
本ブログでは詳しく扱いませんが、美しいサンゴが観られる沖縄を持つ日本人の一人として、一度サンゴのこれからについて考えることが大切だと感じました。
サンゴを守るといった視点からの記事を載せておきますので、ぜひご覧になってください。
以前投稿した、水位上昇への対策についての記事です。
戸川みゆきさん モルディブ、ダイビングが好きな女性経営者さんです。